Project Flower ブログ

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C++を学習する

自分の知らないプログラム言語を習得しようとする時、社会に出てからは、一から手取り足取り教えてもらえる機会はなかなかない。

自分は新しい現場でC++Builderを使う事になったが、C++Builderの本はあまり見つからなかった。

神保町の三省堂で見つけたので購入してみたが、内容が多くリファレンスマニュアルのようなものだったので、どこから覚えるべきかわからずあまり役に立たなかった。

そもそも大学のFreeBSDでCでHello Worldを学んだ程度で、本格的にプログラムを書いたのはC#Javaしかなかった。(子供の頃にMSXFM TOWNSでBASICを書いてはいたが)

C++に拡げれば様々な本があるし、Webで学習する事もできなくもないが、選びきれない。そんな優柔不断で横着でせっかちな私が見つけた初心者にお勧めだと思ったのがこれ。

日経ソフトウエア 2010年 04月号付録の“C++まるごと学習ブック”。(絶版)

日経ソフトウエア 2010年 04月号 [雑誌]

日経ソフトウエア 2010年 04月号 [雑誌]

 

この冊子の何が良いかと言えば、“ページ数が少ない”という事。

C++でプログラミングをする上で最低限必要な知識を、実際にコーディングしてコンパイルして実行するという手順を示してシンプルにわかりやすく解説されている。

クラスの継承について重点的に説明しているのはもちろん、コピーコンストラクタや分割コンパイルについてもしっかりと解説されている。(現場ではこのあたりをよく理解せずプログラムを書いているコーダーは多いと感じている)

演算子の多重定義・例外・テンプレートまで解説されていて、それでいてボリュームも大きくないので、初心者にとって抵抗感は小さい。この冊子を一読する事でC++に対する不安は和らいだ。

なお3月号は“C/C++基礎から学習ブック”が付録となっている。プログラム言語を学習するのが全く初めての場合は、こちらから読み始めた方が良さそう。

日経ソフトウェアバックナンバーを電子化しているのだが、これらの付録は電子化されていないので、現在のところ、古本以外で手に入れる事ができないのが残念なところ。一部の付録は電子化されているので、この冊子の電子化も期待したい。

ちなみに日経ソフトウェアは2012年頃にインターン女子C#を学ぶという連載マンガがあったが、これも実に良かった。MSDNライブラリで難解な解説を読んでも理解するのに時間がかかるが(何故MSDNライブラリは図や画像の掲載が極端に少ないのだろう?)、マンガとして噛み砕く事でわかりにくい知識も比較的すんなり受け入れる事ができた。