Project Flower ブログ

Project Flowerのブログです。

特定の誰という訳ではないが、歌詞がとても多い曲を作るミュージシャンがよく見受けられるようになった。

まるで作文のようで、伝えたい事が具体的過ぎて、言葉に心を打たれない。

Project Flowerの“Flower”は、私が敬愛して止まない、SPIRAL LIFEという90年代初頭に活動していたミュージシャンの“FLOWER CHILD”という曲から拝借している。

SPIRAL LIFEの曲の歌詞はとても抽象的だ。それ故、ファンには“これはこういう意味の曲だ”なんて解釈される事もある。

恐らく作詞した本人達はそんなに深い意味は込めていないだろう。曲を先に作るタイプではないかと思う。たとえ伝えたい事があったとしても、それはストーリーではなく、歌詞の中に散りばめられた言葉のどれかだと思うが、それすらあるのかどうかわからない。そもそも、彼らの抽象的な歌詞がどういう意味かの答えを思案しながら聴くのはナンセンスだと思う。

しかしその歌詞は、曲とシンクロするのである。曲の中盤で、リズム隊が一瞬止まる。そして、

シャッター切るようなスピードで今 息を止めながらまばたきをしてた

まるで空間が一瞬スローモーションになったようで、ハッとする。

この曲の歌詞は全体的にイカレている。“朽ちた太陽”や“カウンターカルチャー”といった言葉が出てくるが、サイケデリックなこの曲には相応しい。

----------------------------------------

同じくらいの時期に、BS衛星放送にセント・ギガという放送局があった。

契約者以外でも無料で視聴できる時間帯があり、“音の潮流”という番組名でヒーリング音楽のようなものが流れていたが、合間に入るナレーションが詩のようになっており、これが良かった。

空・光・音楽・富士山・花…脈絡の無さそうな言葉が散りばめられるが、自然をモチーフとした独特の雰囲気と音楽はシンクロしていた。

やがてセント・ギガは倒産してしまったが、あのような番組を聴くことのできた加入者を羨ましく思う(私は中学生だった)。